熱を帯びる稽古場(稽古3日目)

稽古3日目の今日は、アレの日だったんです。
アレですよ、アレ。
役者にとって大切なアレです。

台本を覚える〆切だったんです!!


「3日目で覚えきるのかあ、早いなあ」と、私なんかは思ってしまったのですが、
みんなしっかり覚えていました。
覚えがあやしいセリフもありましたが(笑)それでもすごい!

彼らの殆どが今日は開始時刻の2時間前から稽古場に入り、自主的にお稽古。エラいね!

3日前に出会った作品に彼らがこんなにも熱意をもって向き合っているのは本当にすごいと思います。みんな『ハルマチスミレ』も好きだし、演劇も好きなんだね。

コレなら今日も大丈夫!と始まる前は思ったのですが、ところがどっこい!
今日は、どことなく歯車が噛み合わず、その都度ネジを締め直すというような一日になりました。

昨日までに大枠をある程度かためたので、今日からは1つのシーンごとに緻密に作り込んでいきます。ただ、そこはなかなか思うようにはいかず、堀越さんから指示が飛び、時には堀越さん自身が見本をやるのですが、なかなか納得のいくシーンに仕上がりません。何度も何度も繰り返し、彼らも堀越さんの指示に一生懸命喰らいついていこうとしていたのが印象的でした。

彼らの間でも演劇経験に差があるのですが、むしろ今まで演劇をやってきたという自負がある人ほど、難しく感じたかも知れません。堀越さんがこれまでに蓄積してきた技術や経験値の高さを、みんな改めて感じたのではないでしょうか。1つのセリフや1つの間に集中していけばいくほど、きっと「できた、できなかった」というところに彼ら自身がフォーカスしていってしまうと思うのですが、今夜や明日の朝に台本に目を通しながら、むしろ少し離れた視点から自分の演技と堀越さんの指示、そして堀越さんの見本を捉え直して、自分の演技と堀越さんの指示にどれほどの差があるのか、堀越さんからの指示をどのように自分の中に落とし込んでいくのか、彼がどれだけ高い技術をもっているのかなんかを考えて、盗めるものを盗んでくれたらいいなと思います。

普通の高校生世代ではなかなかチャンスのない、とても高いレベルのことをやっていることは間違いないので、うまくいかないことがあっても、このまま全力で頑張ってね。そうすればきっと、自分でもビックリするくらい舞台上で輝いて見えるはず。
稽古場が少し重めの雰囲気になったときに堀越さんが言っていた「今は俺(編注:堀越さん)を怖いと思うかも知れないけれど、俺はおまえたちのことを真剣に考えている。本番は客席にいて助けられないから、その代わりに『おまえらなら絶対大丈夫だ』と言って送り出したい」という言葉が全てだと思います。この先もっと疲れて、もっと追い詰められたときにも、みんなにはこの言葉を思い出して欲しいです。

こんな素敵な檄(ゲキ)の甲斐あってか、落ち込みかけた稽古場も、最後の「今日の復習」(今日やったところまでの通し)はググッと盛り返して、堀越さんからも「素晴らしい」とお褒めの言葉が!実際すごくよかったんです!!ちゃんと指摘されたダメ出しを消化できていたしね。

終わりよければすべてよし!この調子で明日も頑張ろう!!!