吉祥寺シアター演劇部ノッてまいりました(稽古5日目)

「はーい、みなさん、とりあえず車座になってー。はい、さあ、この2日間のお休み何していましたか?一応ね、僕は指導者なので、みんなのそういうことは把握しておかないと」という堀越さんの本気とも冗談ともつかない呼びかけから本日の稽古はスタートしました。

高尾山の近くでバーベキューをした者(♂)や、スイパラとピノカフェでスイーツ三昧だった者(♀)、家でだらだらしていた者(♀)、ジムで汗を流した者(♂/♀)、オープンキャンパスに行った者(♂)、友達とあった者(♀)、コミケで叶姉妹から名刺をもらった者(♀)、様々でございました。みんな楽しんでるな、こんちくしょう!!!!(フンヌ)


そんな感じでふんわーりとなごやかーな雰囲気で始まった今日のお稽古、冒頭のシーンから精度を高めていくことに集中した一日でした。

演出の肝となるアレはどうすれば精度を高められるのか、冒頭の重要なシーンはどうすればタイミングを完璧にできるのか、全員で研究し解決の糸口を探っていきます。みんなからポンポンポンポンとアイデアが飛び出したときに、このお芝居は十分に彼ら高校生達のものにもなっているなあと感じて嬉しくなりました。

そして今日から、音楽の吉田さんが本格的に音合わせをしてくれます。キーボードとPCを使い、ピアノの音のみならず、様々な音を駆使し、また劇世界が一段も二段もアップデートされます。

横で拝見していても一体彼がどういうマジックを使っているのか、さっぱり分からない(笑)堀越さんが「そこをもうちょっとこう」と注文を出すと、なるほどなるほどといいながらすぐに次の音が出てくる。音楽家の頭の中ってどうなっているのでしょうか。吉田さん坊主になって頭がスッキリされて見通しが良くなったこの機会に、かち割って中を確かめてみたいものです。
ほとんどその場で即興で弾いていると仰るのが信じられないくらい、あれやこれやと飛び出すかっこいいフレーズ、じわっとくるメロディ、きれいな音から効果音のようなものまで。そのあまりの凄さに一同が感嘆の声をもらします。あまりに皆が興奮すると、堀越さんが「すごいすごーい、でも台本書いたの俺なんだよなあ」と拗ねるというお約束の寸劇が2,3度繰り返されるという和気靄々とした今日の雰囲気の稽古場でした。

とはいえ、ずーっと一日中順風満帆だったという訳でなく、途中堀越さんから雷が落ち(ゴロゴロピカッどーんっ!)、そこでグッと締まった雰囲気になった今日の稽古場は、集中力が高く、3日前よりもどんどんと良くなっていきました。みんな頑張ったから、最後はちょっと疲れたね!というわけで、稽古最後の通し前は死屍累々の稽古場と化し…↓

通し稽古は大丈夫かしらと思ったら、これがなんとなんととても集中力が高く、堀越さんも終わって開口一番「素晴らしい、本当に素晴らしい」と手放しで絶賛!現時点で考え得る最高の出来だったのではないでしょうか!管理人の2人もいくつかのシーンで目がうるうる。本番まであと10日となった今日、作品の大幅な進化を目の当たりにしました。

さあ、明日は、他の5団体の皆様と合同での通し稽古、作品見せ稽古です!キャラメルボックスさん、梅棒さん、柿喰う客さん、地蔵中毒さん、ミセスフィクションズさんの作品が観られるのも楽しみですが(役得すいません)、他団体の方やスタッフさんにこの『ハルマチスミレ』を観ていただけるのが本当に楽しみです。彼らもきっとすごく緊張すると思うけれど、本番はきっともっと緊張すると思うので、予行練習のつもりで今までやったことを自信を持って出して欲しいなと思います。